NCにハマった40代頃の思い出話ですが・・・

聴いた話ですが、ここら辺(家具産地大川市周辺)の家具製造屋で今ごろNCをやっている人の年齢層は意外に高く高齢者寸前ぐらいの人達が多いらしいです。団塊の世代より数年遅く産まれたぐらいの年代の人たちです。

もちろん若い人たちもやってらっしゃいますが、初老か老人世代で、今ごろ迄もNCルータの仕事に携わっていらっしゃる人たちには、ある共通点が有ってそれは昔NCルータにどっぷりハマった人たちです。

私の場合、NCにハマった頃は「三度の飯よりNC大好き人間」でした。会社(家具製造)で朝から晩まで一日じゅうNCに関わり、帰宅後はそそくさと晩飯食って風呂を済ませ、PM8時頃から夜中の2時3時頃まで毎日毎日自宅のパソコンでひたすらプログラム作りに専念してました。

ガマダス(頑張る)とか努力するとかのレベルではなく、NC中毒(?)とでも言うくらいNCにのめり込んでいました。

時間の観念とは主観的なものなんでしょうか。一日は24時間で一年は約365日と決まっているが、時間が長く感じるか短く感じるかは個人個人の主観によって、またその時々の集中度合いやモチベーションによって大きく変わってくるものでしょう。

と言いますのは・・・

あの頃の私は時間の観念がまるで違ってて、こんな不思議な体験をしてしまいました。

平日は上に書いた通りのNC三昧でしたが、日曜日ともなればまた、少し違った行動パターンでした。やってる事は同じでしたが関わる時間が半端なく超長い。

夜明け前からパソコンの前に座ってて傍らの時計を覗くと6時でした。しばらく経ってまた時計を見ると7時頃で外は未だ薄暗いことを確認しつつ、しばらくPCに没頭してました。

もうしばらく経ってから時計を見ると、8時過ぎでした。外は未だ暗いのでした。オカシイなあ、今日は妙に夜が明けないなあと思っていたら…あら不思議、いつの間にやら夜の8時でした。

あっと言う間に知らぬ間に13時間が経ってしまってたんですね。当時の私のNCのめり込み状態はハンパ無い、狂気の沙汰でしたね。午前7時から午後8時まで、あっという間に過ぎてしまってました。

13時間かぁ~まぁ良いか…と、その事を気にも留めずに更に翌日の午前2時頃までPCの前に鎮座。結局合計19時間ぶっ通しのNC三昧でした。

当時、嫁さんからいんどう渡されてました。嫁が言った…脱サラして木工やると言うから一緒に着いてきたのに…毎日毎日毎日パソコンばっかりじゃないの…離婚しましょ!

子供がいない我々にとって「離婚」と言う言葉はもう日常会話でした。

でもでも、NC中毒患者の私にとって、とにかくNCは大変興味深くて面白い。楽しい。飽きない。どんだけやってもストレスゼロでした。

…ですが、こんな私でもやがて・・・NC熱が冷めまてしまいました。

NCやっている人と言うのは、一般的傾向として男性は一時的にハマっても数年経つと飽きてしまうらしい。NCに魅力を感じなくなる。でも仕事だからやらなければ成らない。

その結果、NC飽きた男性たちは給料のより高い木工所や家具製造会社に大勢集まり、安い中小企業は人手不足でした。

その点、比較的女性はのめり込まないが、飽きないと言うことで雇う側にとっては好都合かもです。NCは力仕事では無いし。パソコンでポチポチやってNCマシンにプログラムを移行してマシン操作するだけの単純作業です。材料を乗せ代えるとき一寸重たいだけです。

…という訳で、昔NCにハマった残党が今どき老齢に成っても若いもんにも負けず、ソコソコNCやれてます。

私の場合は、NC離れて手作り木工の道を選びましたが…そして食えずにNCに流れ着いてますが…

木工修行時代の私が勤め始めた頃までは無かったのに・・・入社2年後、NC導入されいつの間にか私がNC係にさせられていました。

木工修行もままならぬまま、仕事上NCをしなければ成らなかったので、NCがストレスに成っていては肝心の木工が覚えられない。・・・と言う訳で、この会社に勤めている以上は、目を瞑ってでもNCが出来る様に成らなければ…という想いで最初の頃はNC始めたのでした。

ヘットハンター現れる

当時の勤め先にNCが入って一月が過ぎた頃、ヘッドハンターが私のところにやってきました。

もっと条件の良い会社を紹介しますよ。給料は高い、福利厚生は良い、最新式のパソコンは会社からプレゼント・・・云々。というものでした。

NC始めて未だ二ヶ月目ですよ・・・とヘッドハンターさんに言ったところ、大丈夫ですよと太鼓版を押されてしまいました。

当時の私は将来的には手作り木工で食べて行きたいと思ってました。NCは行き係り上仕方なくやっているものだから、とヘッドハンターさんへお断りしました。正直一寸迷いましたが。

実を言うとヘッドハンターさんと言うのは、勤め先へNCを売り込んだ社長さんでした。
通常は新規でNC導入した会社は1年間位は軌道に乗せられず、NC販売会社におんぶに抱っこ状態らしい。

NCプログラム作りは販売会社が有料で作って上げて、NCマシンを売って終わりではなく、メンテナンスよろしく、メンテナンス料金をガッポリ取ることで成り立っているらしかった。

私がひとつき足らずで生産ラインに乗せてしまったので、NC販売会社にとって、美味しいメンテナンス料が貰えなくなり、私を他所へやりたかったらしいのでした。

ヘットハンティングされそうになったとき、一時的にハッ!と我に返りました。

俺は手作り木工で将来飯を食べて行く予定だったのだと。

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