すべすべ木肌ってどなん肌?

家具の塗装の良し悪しは木地研磨の良し悪しで決まると言っても良いくらいです。それほど木地研磨は大事な工程であります。すべすべ木肌はどうして作られるかについて書いてみました。

単なる板や棒が部材として加工され組立られ完成家具までに至るまでの道順、そのいろんなプロセスにあって特に木の表面の様子に着目してみました。

木材は製材され材木として購入され家具の部材にするために、手押しカンナで板の片面をまっ平らに削ります。次に自動カンナ機で一定の厚みに揃えます。

ここから先は現在勤めている木工所でのやり方です。

そのまま、ワイドサンダーに突っ込んで木の表面を仕上げます。サンドペーパーの番手(粗さの基準)は#60~#100で荒仕上げ。サンドペーパーを取り替えて番手#150でさらに研磨ししあげる。ここまでの工程はまだ木取りの段階です。

つぎに必要部材加工(詳細省略)の工程を経て、最終木地研磨工程へ進みます。

ここではサンテンという研磨用の機械で研磨します。本当の機械名は知りませんが三ヶ所に回転輪つき固定軸のあるベルトサンダーと言う説明で解りますか。要するに3つの点(サンテン)という呼び名のベルトサンダーです。サンダーベルトが三角形にグルグル回っている状態です。

三角形の1辺の下にあらかじめ部材を置いておき、手の圧着で研磨するという仕組みです。その研磨機械で#150 ⇒ #220 ⇒ #320という具合にサンドペーパーの番手を細かくしてゆく。

番手の数字が大きくなればなるほど、サンド(砂つぶ)が細かくなり木の表面仕上がりが密(すべすべ)になってきます。

この段階でオイル仕上げのときは、オイル塗料を塗り、半乾き状態で木の表面の余分なオイルをウエスで拭き取ります。そしてただ拭き取るのではなく、乾いたウエスで更にオイルを刷り込むようにしながら拭き取ります。ここまでが一回塗りの工程です。

オールナイト放置乾燥させ、サンドペーパー#400~#600で極軽く研磨というより撫でる。そして2回目のオイルへ。手際よく吹き上げて終了。

あとは放置乾燥。

出荷前の最終チェックで、もしぶつぶつの手触りが微妙に感じられたときだけ#1000~4000のサンドペーパヘで撫でます。

そもそもサンドペーパーで木地研磨するという行為は、顕微鏡的に見れば木の表面を擦って微細なキズをつけているようなものです。

わざわざ何のためにキズを付けるのかと言えば、顕微鏡的に見て木の表面の凹凸をできるだけ少なくして平らにするのが目的。全体をどんぐりの背比べにしてしまおうとのもくろみです。そのためにサンドペーパーを使い木の表面をゴシゴシ擦るのです。
番手を粗いものからしだいに密な仕上がりに変更するのは、最終的にまっ平らなすべすべ木肌に仕上げたいがための技法です。

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